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​大会長挨拶

第26回日本歯科色彩学会学術大会大会長

日本大学松戸歯学部保存修復学講座

平山 聡司

  このたび、柏の葉カンファレンスセンターにて第26回日本歯科色彩学会総会・学術大会を開催させて頂くことになりました。この場をお借りしてご挨拶を申し上げます。例年の事とは言え酷暑の中での開催となりますが、さわやかで有意義な大会となりますよう講座員一同で真心のこもった準備・対応を心掛けながら準備を進めております。

 

 日本歯科色彩学会における研究テーマは、歯科の色彩に関する基礎的研究を基に臨床研究分野まで幅広く多岐に渡ります。昨年の第25回学術大会におけるポスター発表7演題の研究内容は、基礎分野3題、臨床分野2題、教育分野2題となっており、まさに歯科の色彩における材料や技術の開発さらに色彩教育の啓蒙など魅力的な学術発表の場となっています。また本学会は、歯科医師、歯科技工士および歯科衛生士など歯科医療従事者、研究者や教育者が一堂に集い、情報交換出来る学術団体でもあります。

 

 現在の歯科治療では、患者の審美治療に対する要求は高く、硬組織欠損や審美不良をただ単に「治す」だけの治療から機能的で審美的な回復無くして患者の満足は得られません。つまり歯科治療における審美とは、現在の状況をありのままに再現するのではなく、現状よりもよりいっそう綺麗で、より豊かな形態や色調の回復を図る必要があると考えます。

そこで本大会を通じて、ご参加頂く皆様が歯科の色彩に関する認識と知識を深化させ、それを皆様のフィールドで応用することによって、歯科治療の喜びを患者が享受できればとの思いから大会テーマを「色で変える 色で魅せる 歯科色彩のワンダーランド」といたしました。

 

 本大会は、前回大会までとは開催形式を異にしています。1日目(7月21日、土曜日)午後から理事・評議員会、会員懇親会を開催し、2日目(7月22日、日曜日)午前中に総会、ポスター発表、特別講演を行い、午後から講習会を開催いたします。これは講習会に多くの会員が参加して頂きたいとの配慮からでございます。

 特別講演では、日本の審美歯科治療のトップランナーである北原信也先生(TEAM東京 ノブレストラティブ デンタルオフィス)に講演を依頼いたしました。「審美修復治療における色彩の調和を考える」というとても魅力的なテーマを頂き、この講演を通じて北原先生の歯科色彩ワンダーランドを堪能して頂ければと思っています。

 昼食時間には初の試みとしてランチョンセミナーを開催いたします。演題は「TRIOS3を用いたデジタルデンティストリー」です。シェード測定可能な口腔内スキャナーTRIOS3を用いた臨床症例とご経験について本学会副会長中澤 章先生にご講演頂きます。

 講習会必須コースは、「光源が見え方に与える影響」をテーマに谷口淳二先生(東芝マテリアル株式会社)に、応用コースは、衛藤 光先生(聖路加国際病院)が「皮膚科領域における最近の話題」をテーマにご講演頂きます。

 

 会場となるつくばエクスプレス、柏の葉キャンパス駅周辺には、東京大学柏キャンパス、千葉大学環境フィールドセンター、国立がん研究センター東病院など国や県の機関・施設が集積する郊外型研究地域です。また、駅に隣接して大型ショッピングモールやタワーマンションが広々とした区画に立地し、柏イコール田舎?のイメージを払拭するに余りある未来型都市でもあります。どうぞご安心してお越し下さい。

 本大会が、会員相互の学術交流・啓発の場となり、今後の歯科色彩学会の発展に寄与できるよう大会を運営して参ります。会員、非会員に限らず多くの皆様のご参加を心からお待ちしています。

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